コラム

コスト面での違い

クロス張り替えをDIYするかプロの業者に依頼するかで、コストに大きな差が出ます。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

DIYのメリット・デメリット

• かかる費用は、材料費だけなので、初期費用を低く抑えることができます。
• 必要な道具や材料を揃える費用が別途かかります。 
• 耐久性や仕上がりに不安が残る可能性があるでしょう。

業者依頼のメリット・デメリット

• プロの技術で高品質な仕上がりが期待できます。
• 初期費用は高くなりますが、長期的なメンテナンス費用を抑えられる可能性があるでしょう。
• 短い作業時間で、労力をかけずにすみます。

以下の表で、6畳間のクロス張り替えにかかる大体の費用を比較してみましょう。

項目	業者依頼	DIY
材料費	含む	15,000円〜
人件費	36,000円〜	0円
道具代	不要	10,000円〜
合計	36,000円〜	25,000円〜

DIYの場合、初期費用は抑えられますが、道具代や材料の無駄が生じる可能性があります。また、作業時間や労力も考える必要があるでしょう。

一方、業者依頼の場合は初期費用が高くなりますが、プロの技術による高品質な仕上がりが期待できます。また、作業時間の短縮や労力の節約も可能です。

どちらを選択するかは、予算や時間、技術力などを総合的に判断して決めましょう。長期的な視点で見ると、プロの業者へ依頼するほうが、コストパフォーマンスが高い場合もあります。

仕上がりの質の差

DIYとプロの業者への依頼では、クロス張り替えの仕上がりに大きな違いが出ます。業者への依頼では、以下のような点でより良い仕上がりが期待できます。

下地処理の丁寧さ

業者は壁の状態を細かくチェックし、必要に応じて補修や補強を行います。

例えば、

• クラックや穴の修復
• ボードのジョイント部分の処理
• ビス止めによる下地の補強

これにより、長期的な耐久性を上げることが可能です。

継ぎ目や端部の処理

プロの技術により、以下のような仕上がりの違いが生まれます。

• 継ぎ目が目立たない
• 端部がきれいに収まる
• 気泡やシワが入りにくい

使用する素材の選択と扱い

プロの業者は適切な素材選びと扱いに関して自信を持ってサービスを提供しています。

• 空間に合わせた最適な壁紙の提案
• 素材の特性を活かした施工方法
• アクセントクロスの効果的な使用

細部へのこだわり

プロの目線によって以下のような点にも注意を払います。

• コーナー部分の美しい仕上げ
• コンセントやスイッチ周りの丁寧な処理
• ドアや窓枠との調和

アフターケアとメンテナンス

施工後のフォローが充実している点も、業者へ依頼する場合のメリットです。

• 適切な養生期間の設定
• メンテナンス方法のアドバイス
• 不具合への迅速な対応

以下の表で、DIYと業者依頼の仕上がりを比較してみましょう。

項目	DIY	業者依頼
仕上がりの均一性	△	◎
耐久性	○	◎
細部の美しさ	△	◎
コストパフォーマンス	◎	○

このように、業者への依頼では高い技術と経験に裏打ちされた質の高い仕上がりが期待できます。長期的に考えると、美しさと耐久性を兼ね備えた業者施工のメリットは大きいでしょう。

時間と労力

クロス張り替えをDIYで行うか、業者に依頼するかを決める際に、時間と労力はとても大切な検討ポイントです。それぞれの特徴を比較してみましょう。

DIYの場合

• 作業時間：平均的な6畳間で2〜3日程度
• 必要な道具：のり、カッター、へら、メジャーなど・技術習得（YouTubeなどで学習可能だが、経験が必要）
• 体力的負担：高い（長時間の立ち作業、腕を上げ続けるなど）

業者依頼の場合

• 作業時間：平均的な6畳間で1日〜2日程度
• 必要な準備：家具の移動、作業スペースの確保
• 技術面：プロの技術による高品質な仕上がり
• 体力的負担：ほぼなし

DIYの場合、時間と労力はかかりますが、自分のペースで作業できるメリットがあります。一方、業者依頼では短時間で専門的な施工が可能です。

また、耐久性の面でも違いがあります。業者施工では適切な下地処理や専門技術により、長持ちする仕上がりが期待できるでしょう。DIYの場合、経験不足による不具合が生じやすく、早期のメンテナンスが必要になる可能性があります。

ご自身の時間的余裕、体力、技術レベルを考慮し、最も良い方法を選択することがおすすめです。

部屋の広さと素材による価格の違い

賃貸物件でのクロス張り替えを検討するとき、部屋の広さとクロスの素材によって費用が大きく変わります。一般的に、部屋が広くなるほど施工面積が増えるため、費用も比例して上がっていきます。また、クロスも良い素材のものを使用すると高くなります。

部屋の広さと素材による価格の違いを具体的に見てみましょう。

部屋の広さ	スタンダードグレード	ハイグレード
6畳（約9.93㎡）	4万円〜4.9万円	5.6万円〜6.5万円
8畳（約13.24㎡）	4.6万円〜5.6万円	6.5万円〜7.5万円
10畳（約13.31㎡）	5.2万円〜6.3万円	7.3万円〜8.4万円
12畳（約19.86㎡）	5.7万円〜6.8万円	7.9万円〜9.1万円
15畳（約24.83㎡）	6.4万円〜7.7万円	8.9万円〜10.2万円
20畳（約26.62㎡）	7.4万円〜8.9万円	10.3万円〜11.9万円

これらの価格は目安であり、実際の費用は使用する壁紙の種類や施工の難易度によって変動します。また、天井や壁の一部のみの張り替えなど、部分的な施工の場合はより低価格になることがあります。

部屋の広さと価格の関係を比較すると、面積が2倍になっても価格は必ずしも2倍にはならないことがわかります。これは、施工の準備や後片付けなどの固定費用が含まれているためです。

表では、クロスのグレードで費用を比較していますが、素材によってさらに値段が変わります。例えば、デザイン性の高い塩化ビニル系クロスは、シンプルな紙系クロスよりも高価になることもあります。

また、素材によってはメンテナンス費用も考慮する必要があります。布系は高級感がある反面、汚れが付きやすく、クリーニングや張り替えの頻度が高くなる可能性があります。そのため素材選びの際は、初期コストだけでなく、長期的なコストに関しても考える必要があるでしょう。