コラム

今の壁の状態を確認する

壁紙の張り替えを安い費用で済ませるための第一歩は、現状の壁の状態を正確に把握することです。状態が正確にわかれば、必要な作業の範囲や方法を明確にでき、余計な料金を減らせます。

以下のポイントを確認しましょう。

目視で確認

• 剥がれや浮き：壁紙の端や角、継ぎ目部分を中心に確認
• 汚れやシミ：日光や水回りなどによる変色や染みの有無の確認
• 傷や凹み：家具やドアの開閉による壁紙の損傷がないかの確認

触れて確認

次に、触って確認するポイントです。

• 湿気：壁に触れて湿っている箇所がないか確認
• 平滑性：凹凸や段差がないか手で触れて確認

これらのチェックにより、壁紙の下地処理の必要性が分かります。下地処理が必要な場合、リフォームの費用が高くなる可能性があるため、事前に把握しておくことが大切です。

また、壁紙の種類も確認しましょう。現在の壁紙が塩化ビニル系の場合、その上から直接新しい壁紙を貼ることができる「重ね貼り」という方法が選択できます。これにより、古い壁紙の剥がし作業を省略でき、時間と費用の節約につながるでしょう。

最後に、壁の構造材の状態も確認することをおすすめします。壁紙の下の木材や石膏ボードが劣化している場合、壁紙張り替え後に問題がおきる可能性があります。このような場合は、壁紙の張り替えだけでなく、下地の補修も必要となるかもしれません。

このように事前に確認を行うことで、予想外の追加作業や費用が高くなることを避けられるでしょう。また、プロの業者に依頼する際も、正確な状況を伝えることができ、適切な見積もりを得やすくなります。

張り替えが必要な部分の正確な計測

壁紙張り替えを安い料金に抑えるためには、必要な面積を正確に調べることが大切です。正確な測定は、無駄な材料の購入を防ぎ、リフォーム費用の削減につながります。

正確な面積計測の方法は以下の通りです。

部屋の形状を確認する

• 長方形や正方形の単純な形状か
• 出入り口や窓の位置を把握

壁の高さを測定

• 天井から床までの高さを複数箇所で計測
• 平均値を算出

壁の幅を測定

• 各壁の端から端までの幅を計測
• コーナーや角も忘れずに

開口部の面積を計算

• ドアや窓の寸法を測定
• 壁紙を貼らない面積として差し引く

総面積の算出

• 各壁の面積を計算し合計
• 開口部の面積を差し引く

計測時に注意するポイント

• メジャーは必ず2m以上のものを使用する
• 小数点以下2桁まで測定 ・複雑な形状の場合は図面を描いて整理する

このように正確な面積計測を行うことで、必要な壁紙の量を適切に把握できます。これにより、余分な材料の購入を避けることができ、コスト削減につながります。また業者に壁紙張り替えを依頼するときも、正確な面積情報があれば、より精密な見積もりを得られる可能性が高まるでしょう。

複数の業者から見積もりを取る

壁紙張り替えをより安い料金で行うには、複数の業者から見積もりを得ることが効果的です。これにより、適正な価格での契約が可能になり、不当に高額な請求を避けられるでしょう。

見積もりを得る際は、以下の点に注意しましょう。

• 見積もり依頼先は3〜4社程度が理想的です
• 各業者に見積もりを依頼していることを伝えます
• 条件、予算、納期は明確に伝えます

見積もりを比較する際のポイントは以下の通りです。

• 使用する壁紙の品質と価格
• 施工面積と単価
• 下地処理の方法と費用
• 既存壁紙の撤去費用
• 作業員の人数と作業時間
• 保証内容

これらのポイントを細かくチェックし、各社の見積もりを比較することで、最適な業者を選ぶことができます。

また、リフォーム業者選びの際は、以下の点も考慮しましょう。

• 実績や評判
• アフターサービスの内容
• 施工事例の確認
• 資格や保険加入状況

見積もり内容に不明な点がある場合は、遠慮なく質問することが大切です。業者の対応の丁寧さも、選択の基準になります。

このように複数の見積もりを比較することで、適切な価格帯が把握でき、予算内で壁紙張り替えができるでしょう。ただし、単に安いだけでなく、品質や信頼性のバランスを考慮して業者を選ぶことが大切です。

オフシーズンや平日の活用

オフシーズンや平日を上手に活用することも低い料金で壁紙張り替えをする際のポイントです。リフォーム業者は繁忙期と閑散期の差が大きいため、閑散期には比較的安い料金で施工してもらえる可能性が高くなります。

具体的な方法として、以下のポイントを意識しましょう。

時期を選ぶ

• 夏季や年末年始を避け、7月下旬〜8月上旬頃や10月中旬〜11月中旬頃、1月中旬〜2月下旬を狙う
• 大型連休を避け、平日に依頼する

早めの予約

• 閑散期でも2〜3ヶ月前には予約を入れる
• 早期予約割引が適用される場合もある

また、熊本地域の特性を考慮すると、梅雨時期や台風シーズンは避けたほうが良いでしょう。これらの時期は湿気が多く、壁紙施工に適していません。

さらに、以下のような工夫も効果的です。

• 複数の部屋をまとめて依頼する
• 近隣住民と共同で依頼する（業者の移動コストを抑えられる）
• SNSでの口コミ投稿を条件に割引交渉をする

オフシーズンや平日を活用することで、通常よりも料金の削減が期待できます。ただし、あまりに安すぎる見積もりには注意が必要です。品質を確保しつつ、適切な価格で施工してもらうことが重要です。

全面張り替えと部分張り替えの費用

壁紙の全面張り替えと部分張り替えでは、費用面で大きな違いがあります。全面張り替えは、部屋の印象を大きく変えられますが、それに伴い費用も増えてしまうでしょう。これに対して、部分張り替えは比較的安い費用でできますが、変化は部分的になります。全体的な雰囲気を変えたい場合は全面張り替え、費用を抑えつつ部分的な改善をしたい場合は部分張り替えが良いでしょう。

部分張り替えをする場合は、以下のポイントに注意が必要です。

• 既存の壁紙との色合いや柄が合うか
• 張り替える場所の確認（目立つ場所か否か）

リフォームの方法として部分張り替えを検討する場合、これらのポイントを踏まえ、全体のバランスを崩さないように計画することが大切です。また、将来的な全面張り替えも考え、段階的なリフォーム計画を立てるのも良いでしょう。

最終的にどちらを選択するかは、予算や希望する仕上がり、部屋の状態などで判断することをおすすめします。